POLICY

基本理念・指導方針

【はじめに】

バレエは全てのダンスのジャンルにおいて基本となるところです。

だからこそ様々なジャンルのダンサーもバレエを基礎としている人が多いのでしょう。

ストレッチ=柔軟性、バランスをとる=集中力、振りを覚える=記憶力、もちろん真面目にお稽古を積むことで筋力、体力もつきます。

自分にあったペースで焦らずコツコツと続けることが最も大切なことだと思います。


【基礎をしっかり】

当スクールでは、とにかく『楽しい』レッスンを心がけています。

かといって、ただただ楽しいだけでは時間の無駄です。『楽しい』というのは、やはり基礎や技術が身についてきたと実感できた時に感じるものだと思います。そのためにも、未就学児(キンダークラス)から、一つ一つ丁寧に指導し、ほんの少しでも成長が見られた時には大いに褒めます。また小学生低学年では、基礎を指導する中で、「なぜこの足の使い方をするのか」など少し踏み込んで指導し、その動きが今後の踊りでいかに重要な基礎であるかを考えながら、レッスンに取り組めるよう指導します。高学年になると、基礎をいかに有効に踊りに活かせるか。ただ綺麗に踊るだけでなく、観客に楽しんでもらえるか。技術と表現の部分をさらに磨いていきます。


【選択の時期】

例えば、幼少期に当スクールでバレエを習い始め、ある程度の年齢になった時、ある子はバレエが大好きでプロのバレリーナを目指したい。そういった場合には、設備やカリキュラムが相応に整った教室に移籍するべきだと考えます。もちろん相談にも乗りますし、紹介できる場合は全力でサポートします。国内だけでなく、講師自身も海外バレエ団への留学・団員経験もありますので、どんどん視野を広げていくことは、大歓迎です。そしていつか、成功しても挫折しても、「ただいま」と教室に顔を出してほしいのです。

一方で、受験や部活、他の習い事など、現代の子供たちを取り巻く環境は様々で、多忙化しています。バレエは好きでやめたくないけど週1回通うのもやっと。という子もいます。そういった場合には、相談の上、チケット制で通っていただけるようにしています。一般的に学生の間は月謝制のお教室が多いと思いますが、それを負担に感じるご家庭も少なくないのではないでしょうか。生徒本人、ご家庭の状況に合わせて、通い続けられる環境を提供したいと思っております。

どんな生徒でも様々な壁があり、バレエをやめるという選択に至ることもあります。

やめる理由で一番多いのは勉強との両立が難しいことです。また気持ちが付いて来ないことも大きな理由になることがあります。

そんな時は一旦やめてしまってもいいと思います。

現に、当スクールでも「中学生までやっていたけど、社会人になってまたやりたくなった」と通ってくれている生徒さんもいます。嫌になる前にリセットしてみるのも悪くないと思います。


【最後に】

私はとにかくバレエが大好きです。そんなバレエに少しでも興味を持ってくれただけで、見学や体験に来てくれただけで、本当に幸せな気持ちになります。

私は子供のころにバレエを始めてから、悩んだり、サボったりすることもありましたが、ずっと踊ることが大好きでした。往復4時間かけてバレエスタジオに通って、朝から夜まで教室に入り浸って3コマもレッスンをうけたり、海外に出てからは、更にバレエ漬けのような日々もありました。

しかし、出会う生徒さんたちに、バレエだけに情熱を燃やしてほしいとは思っていません。沢山の選択肢をあげられる人になってほしいし、いろんな世界を見てほしい。趣味をもって、家族と旅行に行って、友達とも遊んでほしい。そんな中で「もっと上手になりたい」「踊るのが好き」「リフレッシュできる」「他のジャンルに活かしたい」など、どんな理由でもいいんです。バレエを少しでも好きでいてくれたら。そんな思いで生徒一人一人に寄り添える“町のバレエ教室”でありたいのです。


中村 裕子